歯車でなく人間として!映像のプロ矢野さんが語る自然な生き方

映像にまつわるお話はほとんどしませんでした。

取材はいつしか、当人の想うライフスタイルや生きる哲学にまで話が及ぶようで、爽やかな風貌以上にまるで空を飛ぶ鳥かのような生き様から、私は思わず軌道修正を忘れていたのでした。

上野原市秋山の古民家へ移り住み7年の、映像撮影や製作に関わる矢野さんから魅力的なお話を伺ってきたので紹介します。

矢野さん

自分自身の作品を撮りたくて

映像をデジタルで製作する風潮がまだ始まったばかりの頃、20代前半の矢野さんもデジタル映像製作へ携わるようになりました。

10年ほど映像関連で仕事を続けてきましたが、20代後半に30代の暮らしを考えたとき、古民家と畑のある暮らしをしてみようと思い至ったそうです。

大手企業のプロモーションなどで人の作品を請けているうちに自分自身の作品を撮りたくなり、それを叶えるために田舎へ来たのです。

矢野さん2

仕事の内容が変わってきた

上野原市に住みながら東京で仕事をするような生活が続きました。畑をし、付き合いが変わり、すると仕事の内容も変わってきたそうです。

「最近は好きなものを撮っている」。

そう言えるようになってきた、という矢野さんはとても楽しそうなオーラを発しています。

上の写真は、ヤマメの泳ぐ姿を映しているものです。他にも、矢野さんの古民家には、カメラやドローンなどの男心をくすぐる撮影用アイテムがたくさんあります。

矢野さん3

やりたいことを素直にやる

「やりたいことなんてやるな。やらなきゃいけないことをやりなさい」と、人から言われたことはありませんか?

胸を張ってこれがやりたい!と言ったり実行したりすることがなぜかお勧めされない風潮は私はあまり健全ではないと思いますが、矢野さんは上野原市秋山で、やりたいことをして生きています。

矢野さんやその同志は東京で10年ほどゴリゴリと働いてきた人ばかりで、その上で、自分と向き合ってやりたいことをじっくり追求するにはここが適している、矢野さんはそう言います。勤務先を選ばない作家やクリエイターの製作拠点にはもってこいの地域とも言えそうです。

矢野さん4

仕事の哲学は畑作業から

「じっくり種を播いて芽が出なかったり途中で枯れちゃうものもあるけれど、うまくいったものは来年もまた種が出る」。

午前中は畑や庭仕事、草刈りをしたり、薪を作ったり、田舎暮らしそのものの生活です。午後は映像製作に打ち込みます。

自分の精神状態は作品と大きく関わるもので、畑仕事を終わって開放感に浸ったあとに製作へ入ると、より良い作品ができるそうです。

矢野さん5

そういう生活もありじゃんって

同世代の仲間たちの子供が大きくなると山を下りて東京に行ってしまうと思うが、その子たちがここへ帰ってこれるようにしたいと、矢野さんは話します。

若い人たちが人生を送る場の選択肢になるような環境作りをしたいと願い、それは仕事やライフスタイル全般に言える環境作りなのです。

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庭の草取りから仕事の哲学を

いま住んでいるところがいいのは、東京という大きな世界も近ければ、干し柿や土などのミクロの世界も同時に見れてしまうところです。

庭の草を抜いているだけでも仕事の哲学が見つかることがあり、小さな草1本から、生態系のマクロ部分までインスピレーションが飛躍します。

システムを動かす歯車ではなく、自分自身が考え関わることの重要性を感じる、そう話す矢野さんの笑顔の合間には、万物を見通すかのような目の輝きがありました。

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