西原のハープ工房には地域を想う夢がある

西原(さいはら)地区にハープ工房があるとの噂は以前から聞いていましたが、先日偶然お逢いできたので、改めて取材をさせてもらいに伺ってきました。

いわゆる「よそ者」ならではの視点から、ハープ製作・修繕に留まらず、地域おこしへの想いも聞くことができたので紹介します。

ハープ工房なかじま外観

ハープ工房なかじまの工場は、雑穀づくりで有名な中川さん宅の近くにありました。ご主人の中島さんは東京の会社へ勤めていた頃から西原に惚れ込み、移り住んで5年目だということです。

古民家を改修したというそのお宅は、地域の懐かしい風景に溶け込みつつも、玄関からしてグランドハープがお迎えしてくれる特異さから、お客を不思議な気分に誘います。

古民家でハープ演奏イベント

「はたけっとまーけっと」という西原のイベントで、この古民家を会場として出場者を募集したところ、なんと5人もの演奏家が集まって、30人のお客さん向けに美しい音色を披露したとのことです。

私は残念ながら別件で行けなかったのですが、古民家と周囲の自然とハープの組み合わせは、想像しただけでも体の緊張がほぐれていくようです。

演奏家のみなさんも、こんなシチュエーションで活動するのは珍しいことでしょうね。そんな、日本の古き好き田舎風景の中に、ハープ工房なかじまは佇んでいます。

どんなお仕事なの?

ハープ工房なかじまハープ

メンテナンスと、いちから作ること、両方をされているそうです。

メンテナンスでは例えば、県内の高校から依頼を受けて、10年以上前に使用されていたものを修理するなどしているとのこと。

素人目に一見してかなり現代的なハープが部屋に置いてあり、こちらはご自身でいちから作って販売しているものだそうです。

こだわり光る職人魂

ハープ作りの技術的な話になると、ご主人の熱が上がってきました。ちなみに、失礼する際に見せてくれた、地域で採ったチョウチョの標本について話すときも、同じかそれ以上にヒートアップされていましたよ。

良い音色を出すには、ボディの材質や弦の種類・張り方など複数の要素が複雑にからみ合っているなか、それらを最適なバランスへ調整する行程が欠かせないのだそうです。お客さんからは音のイメージをヒアリングして、材料選びからゴールに向けてこつこつと進んでいきます。

音のイメージを言葉にしたり聞いたりするなんて、音楽がずっと2だった私には到底想像できることではありません。

しかし、木の種類や響板の面積・幅、形状が相当重要だというのは興味深く聞くことができました。このことは、地域の自然に対して想うことにも通じます。

ハープ工房なかじまハープ

できれば西原の木を使いたい

木の種類は非常に大事。突き詰めればバイオリンのストラディバリ級まで行き着いてしまうけれど、イタリアの政府が管理するそれらの入手は簡単ではありません。

地産地消、大好きな西原で育った木々をそのまま使ってみたいけれど、スギなどの針葉樹ばかりでハープには向きません。輸入木材を日本で使うのは容易ではなく、湿度や温度などの環境に合わせる手間がかかるため、やはり日本国産のものを使ってみたいそうです。

なるほど、ハープは意外と、「木」と縁の深い楽器なのですね。

ハープ工房なかじま

地域おこしへの想い

チョウチョと自然と広葉樹とハープ木材と。

ご主人の話を聞いていたら、大好きな西原の自然を活かしたハープ事業と交流者の増加、といった想いを抱いているように感じてきました。

工房をもっと整理して問合せのある見学者などを迎え入れて喜んでもらえるようにしたい、陶芸家やガラス職人など市内にいるものづくりのプロフェッショナルと組んで観光パックにしたいなど、精力的な地域おこしイメージを抱いていらっしゃいました。私たちも刺激をいただきました、負けていられない!

「よそ者のほうが西原の良さは分かっている。そして西原には移住者受け入れムードがある」

そんな西原で、地域に溶け込みながら地域のことを想う中島さんは、とっても魅力的な方でした。

ハープ工房なかじま

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